児童外来の問診票について

対象としている主な症状や疾患

気分が落ち込む、眠れない、昼夜逆転、食欲が不安定、やる気が出ない、イライラする、集団行動が苦手、登校をしぶる、じっとしていられない、カッとなりやすい、などの症状を訴えて来院されることが多いです。これらの症状の背景には、自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、知的障害、心的外傷後ストレス障害、反応性アタッチメント障害、統合失調症、うつ病、強迫症、などの疾患が存在している場合があります。これらの疾患を診療の対象としています。

診察のすすめ方

診察室では、なるべく子どもと親と別々に面接し話を聞くようにしています。親からは小さいころから現在までの育ちの様子を詳しく伺います。学校でのあらわれを教えていただくことも診断に役立ちます。また言葉に表現することが難しい困り感をうかがい知るために心理検査を行うこともあります。診断は聞き取りと心理検査の結果を標準的な診断基準に照らし合わせて行います。診断に何度か面接を重ねる必要がある場合もあります。また、身体の不調が原因でこころの症状が出ている可能性があるときには血液検査、脳画像検査、脳波検査などを実施することがあります。

治療のすすめ方

子どもから生活上の困りごとを聞き、それを減らす方法を一緒に考えています。家庭や学校での行動が目立つことから病院に連れてこられる子どもたちもいます。しかし彼らは「困った子」ではなく「困っている子」であるはず、という視点を忘れないようにしています。
また子どもたちそれぞれが置かれている状況に応じた支援が受けられるように、他の機関と連携を図っています。例えば診断の結果、発達支援を行うことが望ましいと考えられた子どもについては院外の療育機関を紹介しています。登校が苦しくなっている子どもについては、子どもの負担感を見極め保護者や学校の先生とも相談し安心して登校できる環境を整えるように働きかけています。
また治療上のメリットがある場合は、通常の医師診察に加えて臨床心理士による心理療法を行うことがあります。症状の緩和が期待できる場合は本人と保護者に説明の上、薬物療法を行うこともあります。

対象年齢

原則として15歳以下の方が対象です。院内他科あるいは地域の医療機関からの紹介状が必要です。
初診予約は精神科外来053-435-2635(平日8:30-17:00)にて電話で承っています。

児童外来の問診票について

児童外来を予約した保護者の方は下の問診票を印刷し記入の上、初診時に紹介状や母子健康手帳と一緒に外来棟3階精神科外来の受付に持参してください。

児童精神科外来問診票(2022.11.02)[PDF:136.5KB]

  • 浜松医科大学子どものこころの発達研究センター
  • 静岡県摂食障害支援拠点病院
  • 浜松医科大学医学部附属病院
  • 国立大学法人 浜松医科大学
  • 静岡県摂食障害支援拠点病院

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